■ 抄録・要旨
| 県の魚「ムサシトミヨ」 が自然の状況で安定的に生息できるよう、生息地元荒川の水源を維持するとともに、種の保存、危険分散に係る試験研究を当センターで実施した。
飼育下での繁殖試験は、水生植物の種類及び給餌の有無による繁殖状況を試験し、各区併せて2,075尾を繁殖させた。種の保存に必要な個体数を危険分散用に蓄養するとともに、啓発展示用に貸し出し及び分譲した。
移植適地調査では本庄市への再導入を検討した。
生息地の環境改善の取り組みとして、生息数全数調査で、ムサシトミヨが採捕出来なかったU区の水草除草を協議会メンバーと一緒に期間中3回実施した。
ムサシトミヨの県天然記念物生息地の水路切り替え工事に伴い、工事箇所からムサシトミヨを緊急避難させ、工事完了後から生息環境の復元状況を観察した。その結果、1年後の生息環境では、ムサシトミヨが生息できる状況であり、緊急避難した魚を再び戻すことができた。
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